史上最悪!?な常務と
「あわわわわ…!」
焦って言葉が出てこない。
アタシは真っ赤になって、
両手で顔を覆い持っていた片付けていた雑誌を床に落とす。
「なにやってる?」
「……」
顔、あげられない。
顔を覆ったままもそもそと逃げ場を探す。
やだ、焦る。
ホント、そのカッコ、止めてよ。
マジ、セクハラ大魔王じゃないの。
足元が確認できないからか、
何かにゴツンと当たる。
「痛ったあ!…わっ!」
そしてそのままつまづいてバランスを崩し、
倒れこんでしまう。
そして座り込んだまま、
うつむき顔をまた覆う。