ふたつの背中を抱きしめた





壊れていく

なにもかも


堕ちていく

どこまでも



「ごめんなさい」


そう心で呟く度に

罪がひとつ、増えていく



恋なのか慈しみなのかも分からない


それでも私は

その背中を抱きしめた


ただ

あなたの笑顔が、見たくて



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