ふたつの背中を抱きしめた







「へー!柊ってばハーブティーなんか飲んでるの?似合わねー!」



感傷に浸る俺の気持ちを吹っ飛ばすように、同僚の 時任 亜子(ときとう あこ)がはすっぱな口調で声を掛けてきた。



「うるせーな。ほっとけ。」


「どうせまたアレでしょ。想い人の女性とやらの影響なんでしょ。やーん、柊ってばロマンチックー♪」


「茶化すな!」


睨み付けた俺に亜子はいつものようにクセのある笑顔でニシシッと笑った。



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