お姫様のオオカミ
走っていった先には、大きな川が。
彼はなんのかまいもなくシャツを脱いだ。
そして…
ザブザブと川に入っていった。

今は5月の終わりごろ。
まだ川は冷たいはずなのに、彼は普通に入っていった。

「あっあの!…寒くないんですか??」

出来る限りの大きな声で言った。
…でも聞こえなかったのか、返事はかえってこなかった。

「あの~!!学校の事なんですけど!!」

やっぱりかえってこない。
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