お姫様のオオカミ
お昼休み


午前中、玲央が現れることはなかった。
一体どこに…?

「詩音ちゃん、ご飯食べようか」

「…あっはい、そうですね」

「しーちゃんがボーっとしてたぁぁ。どうかした?」

「えっ?あっ…」

なんて言えばいいのかわからない。

「桜井の事?」

「…まぁ」

朱里ちゃんにはお見通しなんだね。

「なんかあったんだ?」

「そう、なんですかね?わからないんです」

「わからない?」

「はい…私、何か怒らせるようなことしてしまったんでしょうか?」

どんどんネガティブになる。

「しーちゃんは悪くないよ」

「うん、あたしもそう思う。どうせあいつが勝手に怒ってるだけでしょ?」

「そうそう」

「そのうち何事もなかったかのように戻ってくるはずだから」

「そうそう。しーちゃんは何も心配しなくていいんだよ」

「朱里ちゃん…ゆうちゃん…」

私はいい友人を持った。
心からそう思った。
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