お姫様のオオカミ
午後の授業が始まり、放課後へ。
玲央は結局教室には来なかった。

朱里ちゃんとゆうちゃんに
「なんかあったらすぐに言いなよ」
って言われた。
すごく心配してくれた。
本当にいい友人に恵まれたよ。

私は今、サッカー部室前にいる。
マネージャーだから。
一度やると決めたことはやり遂げたいから。
少し待つと、部員たちがぞろぞろと出てきた。

「あっ詩音ちゃん。今日もよろしくね」

「はっはい。よろしくお願い致します。あの、玲っ桜井君は?」

「桜井?来てるけど」

「そうですか。ならいいんです。今日は何を致しましょうか?」

「今日は、そうだね…特にないし、見学でもしててよ」

「わかりました」

キャプテンは走って部員の所へ向かっていった。
今日は特にやることはないらしい。
昨日はできなかったけど、今日は玲央の事見てあげられる。
喜んでくれるかな?
…その前に、口利いてくれるかな。
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