お姫様のオオカミ
「…そろそろ練習始めるぞ!桜井!!始めるぞ!!」

遠くからキャプテンの声が。
もう15分経ってたなんて…

「はい!!…詩音、これ持っててくれる?」

「はい」

手渡されたペットボトル。
優しい声。

「じゃあ後でな」

「…はいっ」

私は邪魔にならないところに移動した。

玲央の顔は穏やかだった。
きっと私の気のせいだったんだ。
玲央が怒っていたとか…
サボりたい日だってあるだろうし。

私が不安になり過ぎてただけなんだよね。
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