マフィアのボス⇔地味子!?
あたしの部屋は20階にあって
20階はあたしと要の部屋しかない。ちなみに通路をはさんで、あたしと要の部屋がある。
ガチャ――
「着いたー」
あたしはそのまま寝室に向かっていき、
制服を緩め、
ベッドにダイブした。
「あ゙ー、もう寝る」
今日疲れたー…。
「おい。」
要はカラオケの歌本のような重いものをあたしの頭に載せた。
「新設ホテルの案件、浅羽グループとの商談、その他。明日までにこの資料に目を通しといてください」
「え…」
あたしは嫌そうな顔で
要を見ると、ニコッと笑顔で
「なにか?」と顔で訴えてきた。
要、敬語になるときが一番怖いんだよな…。
「要がやっといてー、秘書じゃんー」
「なにいってだバカ」
ニコッと笑った顔から一変、
さっきの眉間にシワを寄せた顔に戻った。
「……もう!やればいいんでしょ!?」
あたしはバッと起き上がって、寝室から出てデスクに向かった。