マフィアのボス⇔地味子!?
ドシンッ――――
デスクに歌本並みの資料5冊とファイル7冊が置かれた。
「頑張れ」
要は笑顔で机に資料を置いた。
「はいはい…」
あたしはとりあえず、一番上のファイルを取って中を見ていった。
数時間後――――
「もう…頭痛い…」
さっきから文字見てばっかで
頭が混乱してきた…
吐き気がする…。
「ほら、次!」
「うぅ…鬼!!この鬼の要!!」
「ん?」
要は微笑んで優しい声で言った。
でもね…要…?
額にシワできてますよ?
確実に怒ってんじゃん!!
「…」
要はかなりのドSで、腹黒だ。
人をいじめては楽しんでる。
「鬼って呼ばれてるのもわかる気がするよ」
「鬼はやめろ、」
鬼というのは、
昔 要がまだうちにいないとき
要は街中でかなりの有名人だった。その時につけられたあだ名
「鬼の宮城」
ネーミングセンスいいよね(笑)
「あー、もう無理。女子高生にこんな仕事させんなー!」
「はいはい、わかったから。」
「んだよ!!もういい!!寝る!!」
あたしは椅子から立って
ベッドに向かった。
寝室のドアを開けようとすると
グイッ…――
「逃がさねえよ?きっちり最後まで仕事してもらう」
要があたしの腰に腕を回して
あたしを担ぎ上げた
「やめろ!!!離せアホ!!」
「はいはーい」
バフッ…――
あたしは椅子の上に強制的に座らされた。
「………」
「ったく、仕方ねぇな…手伝ってやるよ…」
「ホント!?やった!!」
私は期待の視線で
要を見た。
「ったく…」
要はブツブツ言いながら
資料に手をかけた。