マフィアのボス⇔地味子!?


ドシンッ――――


デスクに歌本並みの資料5冊とファイル7冊が置かれた。



「頑張れ」



要は笑顔で机に資料を置いた。


「はいはい…」



あたしはとりあえず、一番上のファイルを取って中を見ていった。




数時間後――――


「もう…頭痛い…」


さっきから文字見てばっかで
頭が混乱してきた…
吐き気がする…。


「ほら、次!」



「うぅ…鬼!!この鬼の要!!」



「ん?」


要は微笑んで優しい声で言った。


でもね…要…?


額にシワできてますよ?


確実に怒ってんじゃん!!



「…」




要はかなりのドSで、腹黒だ。
人をいじめては楽しんでる。



「鬼って呼ばれてるのもわかる気がするよ」



「鬼はやめろ、」



鬼というのは、
昔 要がまだうちにいないとき
要は街中でかなりの有名人だった。その時につけられたあだ名


「鬼の宮城」


ネーミングセンスいいよね(笑)



「あー、もう無理。女子高生にこんな仕事させんなー!」


「はいはい、わかったから。」



「んだよ!!もういい!!寝る!!」



あたしは椅子から立って
ベッドに向かった。


寝室のドアを開けようとすると


グイッ…――




「逃がさねえよ?きっちり最後まで仕事してもらう」



要があたしの腰に腕を回して
あたしを担ぎ上げた



「やめろ!!!離せアホ!!」



「はいはーい」



バフッ…――



あたしは椅子の上に強制的に座らされた。



「………」



「ったく、仕方ねぇな…手伝ってやるよ…」



「ホント!?やった!!」


私は期待の視線で
要を見た。


「ったく…」


要はブツブツ言いながら
資料に手をかけた。



< 10 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop