冥界のエトランゼ


そこで私は不思議な点に気付いた


「天使とか神様って、半永久で死なないんじゃないの?」


陽向の顔をそっと覗き込むと、いつになく少し険しい表情をしていた


「殺されたんだ、サタンに」


私は背筋がぞくっとするのが、自身にも分かった


「サタンって…あの悪魔の…?」


「そうだ、お前が考えているようなイメージでいい」


陽向はグッと悔しそうに歯を食いしばる


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