失恋はっぴーえんど


「美緒、俺さ
 高校の時から今まで、
 美緒が好きだよ。」


少しでも会話になったから、
自然に言葉が出てきた。



美緒は黙って聞いている。


「俺素直じゃないし、
 意地悪だし、頑固だし、
 美緒のこと不安にさせたと思って。


 だから...
 美緒に幸せになってほしかった。」



「大切だけと嫌い。とか
 ほんと意味不明な理由つけて
 手放したんだけど、

 俺って自己中だって分かった。」


美緒は膝に顔をうずくめている。

< 76 / 89 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop