失恋はっぴーえんど





「..拓斗、あのね。」

微妙な空気を美緒が破った。


「私、あの手紙読んだの
 今日の昼ごろだったの...。

 あ、あの、言い訳するつもりは
 ないんだけどね.....あの、」


あわてふためく美緒に、
精一杯優しい声で答えた。



「や、来てくれただけで嬉しい。」


昼ごろ読んで10時に着いた理由は
敢えて聞かないでおく。
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