ようこそ片思い恋愛相談所へ!
「アンタには主に相談所の助手として働いてもらいたい

何せ、オレ売れっ子作家だから

ずっと恋愛相談にかかりっきりって訳にいかないのよ」

「はぁ…確かに。大先生ですもんね…

って私無理ですよ。自分の恋愛すら大した経験ないのに

人様の恋の手助けなんてできませんよ」

「心配するな。何もアンタの薄っぺらい経験に期待はしていない」

何気に傷つくこと言われてるよね…

「指示はオレが出すし、まぁオレの駒として動いてくれればいい」

駒って…

「ただ、モテるオレにはあくまでも想像の世界だけど

きっとアンタはリアルに片思いの恋とか経験あるだろ?

依頼者の気持ちがアンタにはよく解ると思うんだ

だから適任だよ、アンタ」

黙って聞いてりゃ好き勝手言って

さすがに何か腹立ってきた

誰がこんな話受けてやるもんかって断ろうとしたら
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