ようこそ片思い恋愛相談所へ!
ガラス戸越しに中を覗くとどうやら古本屋のようだった

実は私、高校時代に読書クラブに入っていたこともありちょっとその店に興味を持ったんだ

お客さんもいないみたいだし営業しているようには見えないなぁ

諦めて帰ろうとした時ーーー




山積みの本の奥に店主らしき人の姿が見えた

気がつけば私はガラス戸を押して中に入っていた

店内は少し薄暗く

見たことも無いような変わった本が至るところに積み上げられている





ふと、店主に目を向けると

とてもキレイな寝顔で眠っていた

彼は座り心地の良さそうな椅子に座り本を読んでいて

どうやらそのまま眠ってしまったようだ

彼の膝には読んでいたであろう本がページを開いたまま置かれてある
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