you know,I love you
オトナ
「ん・・・」


ぴくりと指先が動いて目が覚める。

重いまぶたをゆっくりと開けると、視界は二重にぼやけて見える。


「手が二つ・・・」


搾り出した声はガラガラで、ちゃんと発音できてない。


またやっちゃったかー・・・


そう思いながら手を引っ込めたけど、二重になってた手はそのままそこにあった。







「?」





少し痺れていたその手でまぶたをこすってみると、私より全然大きな手だった。





「!!!」


びっくりして体を起こすと、それを遮るようにこめかみに激痛が走る。
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