you know,I love you
アツシだけは優しいと思ってた。




けど、まさか下心があったとか?




ぐるぐると頭の中をアツシの言葉がまわる。

だけど、酔っ払いの思考ではただまわるだけで答えが出ない。

だからあたしは聞こえないふりをして言った。




「さすが高いオレンジジュースはうまいねー」

「ははは、奈緒はやっぱおこさまだなー」

仲間たちの笑い声で変な雰囲気はあっという間に流れていく。



うん、やっぱりこういうのがいい。

好きにならないで。

好きになりたくない。

そんな感情で今のこの楽しい時間を壊したくない。





お願い、このまま子供でいさせて






あたしは、オレンジジュースを一気飲みすると、再び睡魔に任せて目を閉じた。
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