アイリス~不良学園のボス~
だから俺はこの女の、菖蒲の気持ちを受け入れることができなかった。



でもそれから俺の頭の中に菖蒲ばかり浮かんできた。



それが笑った顔じゃなくて、いつもドジして申し訳なさそうにしてる顔ばっかだった。



今日も皿を割って、カオルさんに呆れられてんじゃねぇかなとか、そんなことばかり考える俺はどうかしちまったらしい。



今日は昨日のこともあり、カオルさんとこへいかないつもりだった。



でも気になって気が付けばカオルさんの店の扉を開いていた。





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