光の翼【編集中】
「しんどい?」
「…うん、正直ね。」
「そっか。」
演劇をやっているのも、女優になる夢も、走り込みも、全部私が決めたこと。
つらいなんて言ってられない。
だけど。
上手くいかないことが続くと、ちょっとめげそうになる。
「…なーんて、言ってられないよね。頑張らないと!!折角【ナナ】に選んでもらったんやもんっ。」
「そやな。」
目標に向かって頑張るってことも自分で決めた。
だから、投げ出すなんて選択肢はない。
「…それで、颯太は?」
「え?」
「作品!!進んでるん?」
「…あぁ。」
「あぁ、ちゃうよ。ちゃんと進んでる?」
「文化祭用のはなんとか。」
「コンテスト用は?」
「そっちはもうちょっと。」
「…そんなんで、大丈夫なん?」
「…たぶん。」
「しっかりしてよね。私のライバルなんやから。」
「…分かってるって!!」