涙空
だけどそんな私の言葉は、ぴしゃりと怜香に否定される。
「嘘。なんかあったって顔してるよ」
「顔って」
「佳奈ってさ、結構顔に出るよね」
私の顔を指差すと、怜香はまた、じっと私を見つめた。
その瞳から逃れようと、また口を開く。
「あー…、…なんか、弁当失敗したなあ、と思って」
「いつもじゃん」
「それは酷い」
速攻に帰された毒舌。
い、いつもって。いや、いつもなんだけど。事実なんだけどさ。
思わず苦笑いも崩れる。…すると、怜香はがたんと立ち上がった。
「…怜香?」