涙空
なんとなく、だけど。
【幼稚園教諭】とか【保育士】って、自分からは遠い存在で、
ただひたすら笑ってなくちゃいけなくて辛い仕事だと思ってた。
小さい子って、なにを考えているのかがまるで見当がつかないし、況してそれに合わせるなんて、大変以外の何でもない。
それを自ら体験することになるなんて、思ってもみなかった。
「…違ったな」
呟いた言葉は、踏み締めた地面に落ちていった。
思っていたものと、すこし、いや、大分違った。
そこには笑顔があった。作り物ではなく、心の底から笑えた。