涙空
とても楽しいと思えたんだ。不思議だった。
だって目に見えていても届かなかったものに、触れることが出来て。
おまけに、【発見】があるなんて。なんて不思議なことだろう。
「……」
そんな仕事が終わりを告げたのだ。ゆっくりと動かしていた足を不意に止めた。
振り返れば、さっきまで自分がいた幼稚園がまざまざとそこにあった。
もう、終わっちゃったんだなあ。やっと実感が湧く。
なんとなく寂しいと思った。…思っていた以上に私は、この仕事を楽しんでいたんだろうな。
―――――お母さん、まだかな。