恋が生まれる瞬間
「今、追いかけないと、2度と言えなくなるよ?」

ノロノロと歩き出す私の背中に向かって南ちゃんが声掛けた。




「そうだよ、来年まで一人でいるって保証ないんだから」

「そうだよ、誰かに先越されたら、後悔するよ」




『先を越されるかもしれない』の言葉に、ドキンと胸が鳴る。





来年、鳴瀬君の隣に私の知らない女の子がいたら…




――嫌だ!





得体も知れぬ誰かに嫉妬心が芽生えた時、焦り始める自分がいる。




――早く、鳴瀬君につたえなくちゃ。
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