夏のオモイデ~打ち上げ花火~【短編】

ドキドキと胸が高まる。

もう、直輝くんのことなんか考えられないくらい涼でいっぱい。


1年前は考えられなかった、この距離。


モヤモヤは全て消えた。
私は涼が好き。他の人にはもう恋できない。

これからもずっと。


とても大きな花火が上がって私も空を見上げた。

「すげー…。」

「うん。キレイ…。」


今まで見た花火の中で1番綺麗。大好きな人と見れるから。


写真なんかに残さなくても一生私の心に残る。
この花火だけは…。











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