怪異彼女のつきあいかた。
「それで、フランちゃんを狙う吸血鬼が大勢いるの!みんなボスになりたくてね。」

フランは、俺の服の裾をきゅぅと、掴んだ。

どこか寂しそうな怯えてる顔をしていた。

「へぇ…。」

「狙うって命じゃないよ!」

「あ、うん。分かってる。」

「それで、私てきには、フランちゃんには、好きな人と結婚してほしいの!なのに、全く知らない、しかも、ボス目当てでの人となんて絶対結婚してほしくないっ!だから!井波くん!」

三神するなは俺の手をぎゅっと握り、


「これからフランちゃんのことを守ってあげて!」

と、言った。

「は?なんで僕なの?」


「それは…私、この1週間、学校中の男の子をみたけど、君ほどいい男はこの学校にいなかった!」


「は…はあ…どうも。」



「うん!ってわけだから、詳しくは後日っ!じゃあ、フランちゃんのことよろしくね!」


そう言って、1回転すると、三神はどこかへ消えてしまった。






「え…えっと、フランです。よろしくね?」


「あ…うん。」


この子のことは親にはなんて説明すればいいんだろうか…。

とりあえず、帰ろう。


ふと、周りを見ると、さっきより明るくなっていた。

そういえば、今、この子と手、繋いでるんだけど、

さっき、人間の腕食べてたよなぁ…。

「大丈夫だよ。私、人間あんま食べない。どちらかと言えばトマトジュースのが好きなの。それに、さっきのは、人間の腕じゃなくて、ナンパしてきた吸血鬼の腕だよ。私に暴力してきたから…。」

「あ…あれっ?僕声に出してたっ?ご…ごめん。」

「違うよ。手、繋いでるからだよ。吸血鬼は他人に触れていばその人の気持ちが分かるの。」

へぇ…便利だ。

「でしょっ?」

「うぉ!すごい!」

「えへへ!」

フランちゃんのパンツ何色?

ゴツンっ

吸血鬼に殴られた。

「すみませんでした。」

「変なこと考えないで!お姉ちゃんにいいつけるから!」

「しないしない。大丈夫だって。」
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