【続】私は彼氏がキライです!?



「岡島さん、とりあえず入って待ってて下さい。俺、ちょっとコイツ送ってくるんで」



へ?



私、帰らされちゃうの?



せっかく会えたのに・・・。



でも、“岡島さん”って聞き覚えのある名前でこの人が誰なのか分かっちゃった。



アツの入社以来、ずっとアツについて仕事を教えてくれているアツの先輩。



あまり仕事の話をしてくれないアツだけど、岡島さんの話はよく聞いていた。



「お前、予定ないって言ってなかった?いいよ、俺が帰るから」



「あのっ!!ごめんなさい。私、勝手に来ちゃって・・・。大丈夫です、ひとりで帰れますから。ゆっくりして行って下さい!!」



なぜだか分からないけど、考えるより先にそう言っていた。



だってアツが今日、私とのクリスマスをキャンセルしてまで先輩と一緒にいるのには、何かわけがあるんだって思ったから・・・。



「ばか、何時だと思ってんだよ。ひとりで帰せるわけねーだろ」



腕時計に目をやると10時を少し回った時間。



でも子供じゃあるまいし・・・。



「・・・大丈夫だよ」



「ダメに決まってんだろ。カバンと上着取って来いよ」



「大丈夫だもん!!」



そんな私たちのやり取りを見て、岡島さんがクスッと笑った。



「お前ら仲いいんだな?倉橋のこんな姿、会社じゃ見たことないよ?」



その言葉に少し興味がわいた。



会社でのアツ。



私の知らないアツ。



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