【続】私は彼氏がキライです!?
「ふふふ。でもうまくやってるんでしょ?篤貴見てたら分かるわ〜。幸せそうだもの」
キッチンにいたおばちゃんが、温かいお茶を持ってリビングに戻ってきた。
「あっ、ありがとうございます。あの、アツほんとに優しいです!!それに、すごく大事にしてくれてるし」
私がそう言うと、一瞬みんなが止まった。
・・・あれ?
また変なこと言っちゃった?
「お前・・・恥ずかしいヤツだな」
そう言ってアツは私の頭をグシャっと乱暴に撫でた。
「・・・だって、ほんとだもん」
今度は優しくポンポンってしてくれて・・・そして、
「父さんも母さんも安心して?俺、コイツいる限り大丈夫だから」
なんて、泣かせるセリフ。
「なんか、こっちが照れちゃうわ。ねぇお父さん」
「ははは、まぁな。でも篤貴もちょっとは大人になったな」
おじさんとおばちゃんは、ちょっぴり寂しそうな、でも嬉しそうな・・・とても優しい視線をアツに向けた。
さっき結婚話が出ただけに、なんだか少しだけ認めてもらえたような気がして・・・とても嬉しかった。
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