幕末オオカミ


「……楓」


「なに?」


「しょうがない。目を閉じろ」



総司はぐいっと、あたしに寄る。


スパーン!!


その頭を、あたしは思い切り叩いた。


思ったより、いい音がした。



「お前は真面目かっ!」


「って……てめぇ、やんのかコラ!」


「おい総司、朝からこんなところでヤるなよ」


「土方さん!!」



だああああ、と総司は頭を抱えてうなった。




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