ヤンキー王子とラブレッスン③【完】
「……ったく。
本当に困ったお姫さまだ」


「……え? え? え?
なに?
五十嵐くん!?
のんちゃんになんて言われたの?」


五十嵐くんの服をツンツンと引っ張ると……。


「心優は、知る必要ねぇよ」


でっかい手のひらを頭の上に乗せられ、それから五十嵐くんはあたしの手をギュッと掴んで、引き寄せた。


< 372 / 420 >

この作品をシェア

pagetop