ヤンキー王子とラブレッスン③【完】
「でも、覚悟しとけ?
今度は、優しいとか、言わせねぇから」


「……え? え? え?」


有無を言わせない声色で、そんなことを囁いて、五十嵐くんは入り口に向かって歩き出した。


「ほら、早く来い!!
のぞみも愛斗も」


チラッと後ろを振り返って、“仕方ねぇなぁ”っていう笑みを口端に浮かべた後に。

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