白球の彼方~君に託した夢~
「一番、キャッチャ-上城くん。」
鶯嬢の穏やかな声が聴こえる。
山「おい、お前バット忘れてるぞ!」
上「え?あ、さんきゅ。」
上城先輩も余程緊張しているのか、Myバットを取るのすら忘れている。
佐「リラックスだよ上城!」
nextバッターボックスから佐野先輩がエールを送る。
上「あぁ、ありがとう。行ってくる。」
満面の笑みでベンチを見る上城先輩は、多分皆が
イケメンだなぁ…と思っただろう。
そのくらい上城先輩の笑顔は輝いて…って、試合に集中しろよ俺!
