情炎の焔~危険な戦国軍師~
そこにいたのは三成様に寵愛されていた侍女、華さんであった。


「友衣殿。この方をご存知なのですか?」


法春さんが聞いてくる。


「はい」


「申し訳ない。てっきり友衣殿や左近殿の追っ手かと」


丁寧に頭を下げる法春さん。


「いえ。あの、友衣さんにお話しておきたいことがありまして」


華さんのその言葉に私は首をかしげた。


一体なんだろう。
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