雪は白、真っ赤な太陽。
Sunset
*5
いろんな事があったあの日から、一週間がたった。
また会う、と言ったくせにあの変態野郎は一度もわたしの前に現れなかった。
最低なやつだったけど、あんなに軽く接して来た人は初めてだったので
ほんのちょっと仲良くしたいという気持ちがあったのに、
全く会わないのでいらいらする。
なんであんな奴のために時間を使わなきゃいけないのだろう?
「「白雪?怖い顔してるけど大丈夫?もしかして緊張してる?」」
「ううん。ちょっと嫌なこと思い出しちゃってたの。平気だよ。
早く東雲の従兄弟に会いたいなあ。」
そうだ。そんなことより今日は東雲の従兄弟と会えるんだ。
結構楽しみだ。