総長様はご機嫌ナナメ 〜裂空VS獄炎〜




「うぅ…俺、嬉しいよ!まさか、無愛想な二人にデレてもらえる日が来るなんて!!」


「「……は?」」


「雷河はツンデレだから、まだデレる時もあったけどさぁ…悠途のデレなんてレア中のレアじゃん!やべっ、お母さんちょー嬉しい!!」


「「……………」」


「あはっ!結城さん、そんな事を言う前に逃げた方がいいんじゃないかな?」


「え、なんで?」


「んー、二人を見れば早いと思うけど」



そう言って大輔が指したのは、結城の後ろで仁王立ちする雷河と悠途の二人。



「……誰がツンデレだ、誰が…」


「……なにが『お母さん』だ。キメェんだよ、メガネめ」


「……………げ」



ゴゴゴゴゴ…という効果音と共に怒りのオーラを背負う二人を見た結城の顔が、みるみるうちに青ざめていく。




< 208 / 295 >

この作品をシェア

pagetop