笑う門にはオレ様がきた!!
だけど心音が側にいる様になって
オレは笑っている事が多くなった。


心音を見ているだけで
面白いし飽きなかった。


それに心音に笑顔を向けられる度


オレも心音に笑顔を
返してやろうって
自然に思うようになったんだ。


不思議とそれまで頑なに入っていた力が
どんどん抜けていくのが解った。


逃げていた頃より
ずっとラクにみんなと
仕事が出来る様になった。


「本当におもしれぇ女だな。」


オレは心音をきつく抱きしめると
やがてオレの寝息と
心音の寝息が重なり始める。


何の音もしないスイートルームに


オレ達の寝息だけが


ただ、静かに流れていく。


「心音…愛してる…。」


オレも間もなく眠りに落ちた。












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