笑う門にはオレ様がきた!!
「じゃオレ、
資料取りに来ただけだし帰るわ。」


早く、この場から退散しよ。


「そうか、帰るか
次来る時は是非、その猫ちゃんとやらを
連れて来いよ、親父とお袋喜ぶぞ。」


ヤバイ……兄貴…
完全に気づいてるじゃんかよ、



なのに我が弟、匠は…


「えっ?
父さん猫アレルギーで
ダメなんじゃないのか?
だからオレ子供の頃、
飼いたくても我慢してたのに。」


匠………
お前あんまり真っ直ぐすぎると
そのうち、千夏とか言う彼女に
愛想つかれるぞ。


「また来るわ。」


オレは逃げるように堀江家を後にした。








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