笑う門にはオレ様がきた!!
ここ最近、
心音に色んな仕事を
させてみて感じた事だが


心音にはアイツにしか出せない
独特のセンスがあるとオレは思っている。


具体的にはまだ言えない段階だけれど
この業界でそれなりに
やってきたオレの勘だ。
間違いないと思う。


ただ心音はまだ自分では
それに気づいていない。


オレは心から心音を大切に思う。


だからこそ今、
心音をオレの元から
離す時なんじゃないかって


そうした方が
アイツの為になるんじゃないかって…


色んな可能性が
広がるんじゃないかって


そんな考えが
オレの頭に浮かんでは消えていく。


頭では解っているのに
心音を見るとつい、行動に移せない。


心が真っ二つに割れたみたいに
極端な思いが交差する。


今のオレは心音が
オレの側から少しでも
離れるのが不安でーーー




ーーーー何よりも怖いんだ









なぜならーーー


羽を広げ自由に
飛ぶことを覚えた雛鳥は


やがて今よりも広い世界を知り


二度と親鳥の元へ
帰っては来ないだろう。
















ったく…
何、感傷に浸ってんだよ。






しっかりしろよ、オレ。







お前は心音の師匠だろが。










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