笑う門にはオレ様がきた!!
部屋の中を見てみると
師匠は床に仰向けに寝転がって
眠っているようだった。


音も何も聞こえない部屋に
微かに師匠の寝息だけが聞こえる。


こんなとこで寝ちゃって…
風邪引いちゃうよぉ。


私はイスに掛かっていた
タオルケットを手に取ると


そぉっと
起こさないように
師匠の体に掛ける。


そして、そのまま師匠の側に
ペタンと座り込んで
やはりあどけない寝顔を
マジマジと眺めてみた。


「前も思ったけど寝顔だけは
ほんと、あどけなくて
かわいいんだよねぇ…。」


そう呟くと私は
師匠の少し厚みのある
色っぽい唇に人差し指を
そっとあててみる。


そしてーーー







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