どうぶつ童話集。
ある日きんぎょのお部屋の上にスズメさんが1羽やって来ました。
「こんにちは、スズメさん。お空を自由に飛ぶのってどんなかんじ?」
「こんにちは、きんぎょさんが水の中を泳ぐのとおんなじさ」
スズメさんに言われても、きんぎょにはとても同じには思えませんでした。
きんぎょがポコポコそう言うと、スズメさんはチュンチュン笑いました。
「だってお空にもキミとそっくりなお魚さんが泳いでいるじゃないか」
そう言ってスズメさんが飛び去ったお空を見上げると、
真っ青なお空に、それはそれは大きなお魚さんがひらひら、ゆらゆらと泳いでいました。