君一色
蒼side＊
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「そういえば、高瀬さんって教師目指してるんですね。」
そう聞かれたのは約束通りの日曜日
映画に出かける前の事だった。
いつもより少しおしゃれをした和音は、目の前で何気なく笑いかける。
「こないだ高瀬さんが寝ぼけてそういってたの聞いて始めて知りました！」
———寝ぼけて、ね。
あの時どんな風にそう言ったのかは覚えてないけど、
少なからず余計なことを口に出してしまったことには変わりない。
「意外？？」
そう聞いてみると、和音はすぐに大きく頷く。
「意外すぎます。」
「そっか。」
