君一色
踏み出す一歩と中途半端。

和音side*






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「みてみて和音っ!にあうー?」


今日まで準備を進めてようやく迎えた文化祭当日。

女子はメイド服、男子はウェイトレスの衣装を纏ったクラスの雰囲気は
いつもと明らかに違う。


「で、和音は何でまだ着てないわけ?」

「だってさー・・・」



メイド服って眺めてる分には良いんだけどいざ自分が着るってなると抵抗を感じてしまう。




それに、
「高瀬さん来るんだもん。」


「え!?本当に!?」

「うん。友達と来てくれるって」

自分から誘ったものの、やっぱり恥かしい。
特に恭弥くんが!



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