君一色

蒼side*



――――――――――――――――


――――結局、家に帰れたのは8時過ぎ。
部屋に入ると、すでに恭弥は風呂に入り、ビールを飲みながら横になっていた。
ったく……こいつは。

「おー、遅かったな。」

「混んでたんだよ。今から作るから。」

洗面所に行き、手を洗うと早速料理に取り掛かった。
こっちは予定より遅くなって急いでるというのに、気にせず恭弥はちょっかいを出してくる。

「次の合コンは絶対来いよ。」

「………無理」

「俺らもう21よ?そろそろ彼女作らねーと売れ残り確定だって!

「……要らね。売れ残り上等。」

さっきは、まだ大学生だどーのこーの言ってたくせに。



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