君一色

和音side*




――――――――――――



「ただいまー」

すっかり日がくれてしまい、すでに辺りが薄暗くなった頃に家に着いた。

―――って……誰もいないよな

静まり返った家の中からは“お帰りなさい”なんて言葉は返ってこない。




――――私は、両親がいない。

小学生の頃、両親二人で買い物に出掛けていたところ事故に合った。

二人とも―――即死だった………


こんなに大きな一軒家なのに……それからはずっと一人だ。


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