君一色
蒼side*
―――――――――――――――
南 和音
高校3年生の受験生。
家は、近所なのかと思ったら隣の街だったようだ。
あれから、すぐに荷物を取りについて来たのだが・・・
しばらく家の前で待っていたところで
青い顔をした彼女が玄関から飛び出して来た。
涙目だ・・・
「——————大丈夫?」
そう声をかけても、彼女はふるふると首を振るだけだった。
車に乗せて
一旦落ち着かせて話を聞いてみると、例の男とか伯父はいなかったものの
男の生活用品で部屋が埋め尽くされていたらしい。