鬼の花嫁 ‐巡る季節‐
そんな話をしている時、
戸が開いて風神さんが入ってきた。
「終わったか?」
涼しげな表情を向ける風神さんに
あたしは少し不機嫌そうに
「……まだですよ」と、
頬を小さく膨らませて答える。
すると風神さんはあたしの様子に
ポカーンとした表情を浮かべていた。
…その顔はなんだか
幼く感じてしまう。つまり、可愛い。
「なにを拗ねている?」
ずいっといきなり顔を近づけられ
頬を一気に赤く染め上げる。
あたしがドキッとするなんて知らずに
やっている行動だろう。