二重人格な後輩
なんとか、涙を堪えて家に帰った。
それから、ただいまも言わずに自分の部屋に籠った。
「っ……ぅっ……」
自分の部屋に入った瞬間、堪えてた涙がいっきに溢れてくる。
涼太くん、ごめんね。
涼太くんはなにも悪くないのに。
あたしも避けたくないのに。
それから、ずっと泣き続けた。
いつまで泣いたのかは分からない。
気がつけば寝てたみたいで、辺りは明るくなっていた。
「……学校」
行きたくないな。
そう思いながらも、重たい体を無理やり動かして学校の準備をする。