二重人格な後輩



なんとか、涙を堪えて家に帰った。


それから、ただいまも言わずに自分の部屋に籠った。



「っ……ぅっ……」


自分の部屋に入った瞬間、堪えてた涙がいっきに溢れてくる。


涼太くん、ごめんね。



涼太くんはなにも悪くないのに。

あたしも避けたくないのに。



それから、ずっと泣き続けた。

いつまで泣いたのかは分からない。



気がつけば寝てたみたいで、辺りは明るくなっていた。


「……学校」


行きたくないな。


そう思いながらも、重たい体を無理やり動かして学校の準備をする。






< 153 / 455 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop