生徒会長と甘い会議
会長、不意打ちはズルイです……。
心の中で呟く。
内心は飛び上っちゃいたいくらいにすごく嬉しい。
腕時計を買って良かった。
心からそう思った。
「あれ?さっき怜が優紗の頭撫でなかった?」
「け、ケーキ切り分けるよ!」
「じゃあ、私はジュース注ぐ」
慎の呟きを無視して、あたしはケーキを切る。
見られてたのは恥ずかしい。
その話題に触れてもらわないために、せっせとケーキを切る。
それからワイワイ騒いで、会長の誕生日会は幕を閉じた。