Rain
─キーンコーンカーンコーン…


『ギリギリセーフ』
「おはよー。」
教室に入ってすぐ友美に言われた。

『よぉー。』
「よぉー。じぁねぇーよ。おせぇーよ。」


友美とは中学校のときからのダチ。

『てかてか、聞いて。来るとき、超ーイケメン見た。』
「ウソ!マヂ?いいなぁー。佳奈ズルィ。見たかった。」


─ガラガラッ…
佳奈と友美の話を裂くように先生が入ってきた。


「今日は、転校生を紹介する。入ってこい。」

佳奈は目を疑った。
『今朝、スレ違ったイケメンだぁ…。』

佳奈の言葉に友美が。
「えっ!マヂで?本当にイケメンだぁー。」


先生が。
「自己紹介してくれ。」

「K高校から来ました。須藤拓也です。よろしく。」

「須藤は大崎の隣に座れ。」

って!私の隣?
びっくりしてる間に転校生が私の隣きた。

「よろしくね。大崎さん。」
『あっ…。よろしく。』

転校生はニコッとこっちを向いて笑った。
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