オオカミヤローに捕らわれて
連れて来られた先は、とんでもない所だった。



「………何ここ……ホントに日本?」



やっと地面に降ろされた私は、ポカーンと目の前にそびえ立つ建物を見上げた。


縦にも横にも超が1つ付く位じゃ足りない位デッカイ家だ。


壁には窓が数え切れない程くっついてて、周りを見渡せば色とりどりの花が花壇にビッシリと植えられている。


そしてその先には、公園より広そうな庭がバーンと広がっていた。


「ああ?当たり前だろ、ここは立派な日本だ」


私を担いでここまで連れて来た男の子が、サラリと言った。


イヤイヤイヤ!
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