オオカミヤローに捕らわれて
だったら謝る。


金持ち学校、京茗学園の中でもトップクラスの金持ちであるオレは、例えオレが悪くても相手が怯えて先に謝る事が多かった。


半分その環境に慣れてしまったから、自分から謝った事は滅多に無いオレ。


でもお前が許してくれるなら、幾らでも謝る。


だから………


「頼む。オレと話、して欲しい」


オレは今までの人生の中で、1番深々と頭を下げた。


吹雪が驚いて息を呑む音が耳に届く。


続いて聞こえたのは、玲美の遠慮がちな声だった。


「話しておいでよお姉ちゃん。きちんと決着つけた方が、絶対いいから」
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