オオカミヤローに捕らわれて
ライバルからの予想外の言葉に、一瞬ポカンとなる統牙。


「お前オレ達に伊達さん守るって言ったよな?あの言葉、忘れんじゃねぇぞ」


伴路様の忠告に、統牙は―――…


「フン。言われなくても守ってやるよ」


そう自信満々に宣言した後、私の耳に囁いた。


「ずっと……な?」


ポンッ!と真っ赤に染まる、私の頬。


「…ありがとう」


このやり取りは、私達だけの秘密だ。


皆様。


どうやら私は、とんでもないオオカミに捕まった様です。


イジワルでワガママで勝手なヤツだけど


本当は誰より甘く優しい、最高のオオカミに。
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